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ガバナーメッセージ

ガバナー 諸岡 靖彦  地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2020年6月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)


- ロータリー運動の神髄は受け継がれる -

 去る2月8日・9日に開催された当地区大会に、国際ロータリー(RI)会長代理として出席された元RI理事、ロータリー財団管理委員である北清治さん(第2770地区パストガバナー)が語られたお話をベースにして、新型コロナウィルスに負けないロータリーの力について考えてみました。国際ロータリーの現況報告の中で、北さんは
1 「昨年4月の規定審議会で7月1日からいよいよローターアクトクラブ(RAC)が新たにRIに加盟することの意義について、ローターアクターの先進的な発想と行動力が近未来のロータリーの担い手となる」と期待を表明されました。
2 ロータリー財団の強力な資金力(報告の透明性を含む)と、その資金が投じられてきたポリオ根絶や世界平和フェローシップなどの奉仕プログラムと、全世界のロータリアンが進める人道的奉仕の補助金プロジェクトについて、アメリカの非営利団体の格付けを行う団体チャリティ・ナビゲーターによって、12年連続で最高の4つ星評価を受けていることを報告されました。
3 大会初日の地区指導者育成セミナーでは、「ロータリーのビジョン声明と新しい戦略計画」について、2020-21年度に新たに導入された新しい戦略計画が、より大きなインパクトをもたらし、参加者の基盤を広げ、参加者の積極的な関わりを促し、適応力を高めるものであり、これらはロータリアン一人一人の奉仕の機会となり、ロータリー・リーダーとしての最大の成長の機会となることを強調されました。
 次年度に日本のロータリーが100周年の節目を迎えます。RIはこれを上回る115年の歴史があり、ポール・ハリスや米山梅吉の両先達については何度か月信にも取り上げました。ロータリーはその歴史の中で、2次にわたる世界大戦と1929年の大恐慌という3度の大混乱期を乗り越えて、上記の立ち位置を獲得したわけです。平穏な時代は競合者が多く、他の団体との競争や折り合いをつけるリーダーシップが成果を上げましたが、大混乱期は組織の内部を固めるリーダーシップこそが時代を突き破る成果をもたらしました。
4 北さんは地区大会の最後の講評の結びに、大恐慌の嵐を突き破るリーダーシップとして四つのテストを提唱したハーバート・テーラーの事績について語りました。この時点では新型コロナウィルスが大恐慌を引き起こすとは、まだ誰も見通せていなかったと思います。
 1920年代からアメリカを襲った大経済パニックの中で、従業員250名のクラブ・アルミニウム社の再建を託されたのがテーラーでした。従業員の心を企業防衛に結集するため、正義こそ力の結集の源であり、それを全員が認識して、従業員が一体となって行動するような管理運営を貫くために導入されたのが、四つのテストであった、というわけです。
 商品の誇大宣伝は改め、商品の特徴や強み・弱みを明らかにして再建が進みました。5年で再建に成功し、10年後には衆目が認める一流企業に成長し、15年で超一流の会社と評価されるようになったそうです。四つのテストの評判が知れ渡り、「公正」「善意」「友情」「皆のために」という精神がロータリー世界に浸透してゆきました。
 さて、コロナに苛まれている同志の皆様、事業の基盤を揺るがせている状況がいつになったら改善されるのか、皆目見当がつきません。事業の存続と立て直しのために、一時はすべての時間とエネルギーを集中させなければならない事態にある会員の方々が少なくないと想像します。それは「生きるために必要なこと」だ、とは思います。
 ただそれだけで果報はもたらされません。際限のないただ一つのことに囚われてしまうとアリ地獄にはまります。思考も悪循環に陥ります。
5 貧しても窮することのないように、心の拠り所としてロータリーを役立てて欲しいのです。ロータリアンは共通の理念を有し、それぞれの事業経営、専門職業のリーダーです。大混乱の時にこそ思いを共有し、お互いの知恵やアイデアを素直に交換出来る「有志」の集まりです。見えない未来に歩を止めないために、「闇夜の一灯」を点じて欲しいのです。
 ロータリーの神髄である友情は、受け継がれてゆくものだと信じて欲しいのです!

2020年05月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2020年5月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

- 青少年奉仕特別月間に寄せて -
 
 今現在 新型コロナウィルスの世界的大流行によって、ロータリー運動は一切の表立った奉仕活動を停止してしまっていますが、after CORONAの新ステージを考えると、青少年たちの未来世代の人々がロータリーを、地球を、地域社会を主体的に変革してゆける人材であると改めて思うのです。
 インターアクト(IAC)、ローターアクト(RAC)で活動している若者、青少年交換やRYLA(青少年指導力養成プログラム)の参加者やその学友は、明日のロータリアンだと思うべきです。彼らを応援し、育成することがロータリーの未来を切り拓くことだと考えるからです。

 ロータリーが推奨する青少年奉仕プログラムは年代別設定となっています。インターアクト(IAC)は12歳から18歳を対象とした奉仕クラブで、学校を基盤としたクラブと地域社会を基盤としたクラブをロータリークラブ(RC)が提唱し、ボランティア活動に参加しながらリーダーシップと友情を育みます。
 ローターアクト(RAC)は18歳から30歳の奉仕クラブで、ボランティア奉仕を通じて友情を深めながらリーダーシップの力と職業スキルを伸ばして、人間としての成長を促します。RACはそのプログラムを推進し、ロータ-アクターの地区代表を選出し、RACとRCとのクラブ間コミュニケーションを助ける共同プロジェクトや活動の調整に当たります。30歳までの年齢上限は、2019規定審議会でRACの地位向上が決議され、2020年7月以降は解除されて、若い成人のプログラムとして維持されることになります。RI会員となるローターアクターには人頭分担金の支払い義務が生じますが、RACの加盟金(50米ドル)は廃止となります。
 青少年交換プログラムは15~19歳の高校生世代に異文化交流の機会を提供します。交換留学の期間は長期が1年、海外のホストファミリー宅に滞在して、地元の学校に通います。短期は数日間または数週間、学校の休暇中に海外を訪問します。交換留学ですから、アウトバウンドとインバウンドはセットになります。交流の妙が働く仕組みです。
 青少年指導者養成プログラム(RYLA)は14~30歳までの若者にリーダーシップの力を身につける機会を提供するプログラムで、1日のセミナーから数日間の合宿で行われます。当地区では独自の1泊2日のウォーキング・ラリーを継承しています。他地区では、年齢層に応じて、中学生向けのプログラム、大学生には創造性や問題解決力開発型のイベントや、若い社会人向けにビジネス倫理を学ぶスタイルもあります。まことに多様性に富んだ展開の図れるプログラムです。

 ロータリーには青少年育成を支援してきた長い歴史があります。青少年の世代はこれまで上記の青少年プログラムを通して、またクラブや地区が提唱する内外の地域社会に好ましい変化をもたらす奉仕プログラムに参加することによって、RCと若いリーダーとの協力関係を深める活動をクラブに奨励し、未来につながるロータリーの人材基盤を築いてきました。今現在 私たちは地球規模の人類の危機である新型コロナウィルスの感染を抑えるために団結して闘っています。これは 感動!や、人の心を豊かにさせる!文化や芸術の交流とは別次元の問題です。嵐が去った後の空白を埋めてゆくために、今から若い世代の行動力に期待して、準備し、構想してゆかなければなりません。
 ロータリーは次世代のリーダーを育てることの大切さを信じています。私たちの青少年プログラムと、青少年を巻き込んで活動する内外の地域社会奉仕プロジェクトは、若い世代の人々がリーダーシップのスキルを身につけて、奉仕の価値観を学べるよう応援してゆくための奉仕プロジェクトです。

2020年04月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2020年4月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

- ロータリーの誕生日(その2)1920年10月20日 -
 
 東京ロータリークラブは2020年10月20日に満100歳の誕生日を迎えます。この日がそのまま日本のロータリー100周年の記念日となります。日本のロータリー設立については、ポール・ハリス氏(以下ハリス)の片腕としてロータリーの組織をつくり、海外拡大に積極的に取り組んだチェスリー・ペリー初代事務総長や日本のロータリー運動の準備に奔走した米山梅吉、福島喜三次両氏(以下米山、福島)の功が大きいことは申すまでもありません。
 2月号ではロータリーの誕生日(その1)でハリスの人柄について触れましたので、(その2)として米山のハリスとの共通点や個性の違いについて考えてみます。
 ハリスも米山も共に1868(明治元)年生まれで、亡くなったのが米山1946年、ハリス1947年、ほぼ同時代を生きたことは、2人を語る上で大事な要点です。さらに育った家庭環境にも良く似た状況があります。父親の事業の失敗で、バーモントの田舎で自然に親しみ、奔放に育ちながらも信心深い祖父母に育まれたハリスと、武家の3男として江戸に生まれ、常に「大義」を求めた米山。明治の新風を身に受けて日本を飛び出し、19歳から27歳まで滞米8年間の時代は、ハリスの「放浪」時代とほぼ重なっているのは面白いところです。
 ハリスは田舎育ちで、シカゴの都会の孤独に耐えかねてロータリーを考案しますが、武士の血を引く米山は海外文化を吸収し、三井物産ダラス現地法人社員だった福島と出会い、ロータリーを知り、その思想に共鳴します。そして東京にロータリークラブが生まれます。
 初代会長・米山梅吉、幹事・福島喜三次が誕生しますが、唯一人クラブ運営に長けていた福島が翌年3月大阪転勤で、例会の実際は危うかったようです。これに活を入れた転換点が3年後の関東大震災でした。東京壊滅!が世界に伝わり、各国の500以上のロータリークラブから推定現在価値140億円相当の救援が送られて、日本のロータリアンは目を醒まし、活動が本格化したことは、何やら今の日本のロータリーにも通ずるエピソードではありませんか。
 ハリスと米山は、ハリスが来日した1935(昭和10)年2月9日に対面しています。東京滞在はわずか1日でしたが、晩餐会で米山は次のようにスピーチしています。
 本日はまさしく「朋あり、遠方より来たる。また楽しからずや」と孔子の言葉を裏付けるような晩餐会となります。ロータリーの原理は友情に大きな重点を置くことであり、ロータリーの綱領には「奉仕のための機会として親交を広めること」とあります。ハリス氏は自伝の中で「ロータリーが創られた基礎は友情の上にあるのです。これ以上ない堅固な基礎の上に立っているのです」と書いています。……私が人生の中で特別に誇らしく大変うれしく思うことがあるならば、それは日本にロータリーのような素晴らしい組織をもたらしたことに、わずかながらお手伝いできたことです。
 ハリスは後に回想記の中でこの時の印象を「米山は、昼食時には直々に私の世話を焼き、箸の使い方を教えてくれた。この微笑みを絶やさない、端正な日本人紳士と、これが初めての出会いとは思えなかった」と記しています。両巨人のお互いへの友情の思いが偲ばれます。

※ 参考文献:米山梅吉生誕150周年および米山梅吉記念館創立50周年記念出版『日本のロータリークラブ創設者 米山梅吉ものがたり―奉仕の心で社会を拓く』(柴崎由紀著/銀の鈴社発行)および、公益財団法人米山梅吉記念館発行『米山梅吉―遺しし言の葉』を活用しました。

2020年03月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2020年3月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

- 地区大会の成果を問う -
 
去る2月8日・9日の2日間にわたる地区大会は、地区内会員はもとより他地区からも多数のご参加を得て、盛大に開催することができました。すべてのご参加ロータリアン、ならびに大会実行、運営関係者に心より感謝いたします。
さて、皆様にとって、地区大会の成果はいかがだったでしょうか!
私は当地区にとって、今大会には2つの意義があったと考えております。1つは昨年9月、10月に3度にわたる甚大な被害にあった風水害のインパクトです。地区内外から多くの自助・共助のご支援をいただきました。南房総地域や東京湾岸には、いまだにブルーシートの掛かった復旧以前の状態が残っていますが、人々の意識は明らかに復興に向かっています。
今年100周年を迎える東京ロータリークラブが真にロータリー活動に目覚めたのは、発足3年後に起きた関東大震災への、各国ロータリアンからの莫大な支援金を受けてからだといいます。自然災害に負けず、今後地区内にさらに強い結束が生まれ、ロータリーから千葉を元気にする、それぞれの地域のリーダーが立ち上がることを期待したいと思います。
もう1つは、北清治RI会長代理が強調されておられましたが、ロータリーの組織構成の最も基本的で一番大切な部分である、クラブのそれぞれが近未来においても地域社会で躍動できるよう、地区が支援し、今からクラブがそれぞれ独自の戦略計画を立案するために動きだそうという方向が、大会決議において示されたことです。
会員は何のためにクラブに集い、会員基盤を整えるのか! それは、千葉大学副学長・山田賢先生が記念講演でお示しされたように、我々が日々に生活し、職業をもって支えてゆくこの千葉という地域社会を、輝かしいものにすることです。東アジアが注目している日本の地域創生、その最先端に我が地区・千葉があるのです。足元の地域に誇りを取り戻し、真似事でない、この地域独特の個性を深く掘り下げて、固有のブランドとすることです。千葉の各地がブランド化して、県内全体がコネクトし結束する地区とすることです。
大会の両日、会場において茶道・表千家千葉県支部有志の先生方に、ご来賓ならびにご参加ロータリアンに呈茶のご奉仕をいただきました。晩餐会では、千葉の観光名所を映像でご紹介しながら、特に千葉の魅力を「空と海」に集約して、懐かしい楽曲を千葉交響楽団の弦楽四重奏が奏でました。エクスカーションは、県立幕張公園・日本庭園「見浜園」内の茶室「松籟亭」にて茶席を催しました。こうした<おもてなし>の趣向が、北RI会長代理のお心に叶ったことはまことに幸いでした。
さて、サンディエゴ国際協議会から戻られた漆原摂子ガバナーエレクトの出番が始まります。地区大会の成果を、2020オリパラと日本ロータリー100周年の漆原年度にコネクトして、地区ロータリーの勢いを高めてゆきましょう!

2020年02月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2020年2月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

- ロータリーの誕生日 (その1)1905年2月23日 -
 
 1905年、シカゴでロータリーが誕生してから今日まで115年の時が刻まれました。
 20世紀初頭のシカゴの街は著しい社会経済の発展変動の蔭で、悪徳と腐敗がはびこる、商業道徳の乱れた状態にありました。「友愛と奉仕」を核とするロータリーが発芽する温床として、これほど適した客観条件はなかったといわれています。
 32歳のPaul Percy Harrisは5年間の「放浪生活」を終えて、シカゴに居を定め弁護士事務所を開業したのですが、この街になじめず、寂しい思いをしていました。望郷の念にかられてバーモント州ウォリングフォードを訪ね、幼い日の祖父母の教えや思い出をたどり、懐かしい山野に抱かれているうちに、ふと人間は夢を持たなければならないことに気付きました。
 シカゴに戻りますが、平日は仕事に打ち込んでも日曜、祭日は身を持て余し寂しさに襲われます。ファーストネームで呼び合える友達がいないことに思い当たりました。この大都会シカゴでもウォリングフォードのように名前で呼び合える各種職業人の、政治や宗教の立場を離れて、お互いの意見を大らかに認め合えるような人を1人ずつ集めたら、という構想が浮かびました。彼はこの思いをじっくり温めて、熟慮に熟慮を重ねた結果、1905年2月、3人の実業家に声を掛けて、お互いが故郷の村で相互の協力を推進したり、お互いに裸の付き合いを深めるやり方について案を出したところ、全員が賛成してくれました。
 そして2月23日木曜日の寒い夜、北ディアボーン街127番地ユニティビル7階711号室ガスタ―バス・ローア エンジニア事務所でクラブの最初の会合が開かれました。ポールの夢が実現しました。定期会合が始まったこの日2月23日が公式のロータリー創立記念日とされています。
 ポールの始めたロータリーの原点に何を見るべきでしょうか? ポールの贈り物は第1に仲間の大切さ、第2はお互いを思いやるやさしさ(友愛と寛容の精神)、第3に心の寂しさを癒すくつろぎの場でしょうか。
 相互の親睦に互恵の取引が原始ロータリークラブの姿でしたが、クラブの閉鎖性が指摘され、ポールはこれを撤回して、やがて地域社会への奉仕の指向が生まれました。1908年に、後にロータリー運動で活躍するアーサー・F・シェルドンとチェスリー・R・ペリーが入会して、奉仕の理論的、実践的裏付けが進みました。ポールは自伝『ロータリーへの道』で次のように述べています。

・ 人間は苦しんで初めて向上するものです。先ず誰かが必要なものを心に描き、どうやって実現しようかと苦労しなければ構想はまとまりません。これまで苦労したおかげで、私は人間には交友関係が必要なことに気が付きました。これは恐らく自然の摂理です。人間には人間同士の付き合いが必要なことがはっきりしました。
・ ロータリーとは何か。もしもロータリーが人間とか人生というものを、一層温かい目で眺めるように我々を導いてくれるなら、もしもロータリーがお互いの長所を認めるために、より一層寛容で熱意を持つように教えてくれているなら、もしもロータリーが人生の楽しさと美しさを発見して、それを広めようとしている同志相互の親睦の場であるならば、ロータリーは我々の望みをすべてかなえてくれる。

※ 参考文献:PAUL P. HARRIS : My Road to Rotary ; THESTORY OF A BOY A VERMONT COMUNITY, ANDROTARY  邦訳三訂版 柴田實訳(2011年1月 成田ロータリークラブ発行)

2020年01月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2020年1月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

マローニー会長の特別講座 -会員増強にトライ!-
 
 新年明けましておめでとうございます。年頭に当たり、皆様のご健康とご多幸をお慶び申し上げます。
 昨年11月、日本中のシニアリーダーを集めて、国際ロータリー・ゾーン1A、2&3のロータリー研究会が、RIマローニー会長、TRF管理委員会ゲイリーC.K.ホアン委員長を神戸にお迎えして開催されました。
 今回お伝えしたいのは、最終日11月19日にマローニー会長の計らいで、34人の現ガバナーとのスペシャル朝食会が催されたことです。マローニー会長は、ここ20年間に日本では30%会員減があった、女性会員は7%でしかない、日本の会員増強が進んでいないことに対して知恵を授けてくれたのです。
 人口25万人のある地方都市の単独クラブで、40歳以上の会員による伝統的なAnytownロータリークラブを仮想例として、1枚の紙を折りながら、増強の可能性にtryしていない状況に「喝!」を入れてくださったのです。
 質疑応答の対話が始まりました。次々と質問が飛び出して、マローニー会長は「穴の空いたバケツのロータリーを、新しいクラブ文化に直す」ことを、教えてくれました。
 会員増強が進まない背景について、ガバナーたちから「日本の中核都市と地方とでは会員基盤がまったく異なっている」「ロータリーが実践団体化していないか、クラブ数を増やそうとすると分割される地区と、増やさないと併合される地区がある」「地方には若者も女性のリーダー層も少ない」などの発言がありました。
 会長はこれに答えて、米国でも都市部や地方には増強の不安定要素はさまざまあるが、その現実の中で新会員を掘り起こし、新クラブをつくるアイディアを出し、工夫にtry!している実例の紹介がありました。我々の努力に足りないのは、文化を変えようとする意志と工夫のtry!であることを痛感したのです。「若い会員や女性会員だけを、増強の対象と考えることだけではない!」のです。
 退役軍人だけのクラブができた、RYLA経験者で20歳代の会員ばかりのクラブや会社の若手社員のクラブ、70歳以上の人ばかりのクラブ、若者だけでなくリタイヤした人を誘う、今の自分たちのクラブが好きだけど将来のために衛星クラブをつくり、新しい活動を始めたクラブがある……まずtryせよ! ギブアップはそれからでよい! 新しい増強事例は『The Rotarian』誌で紹介しています。これがマローニー会長の教えでした。
 クラブの会員基盤や伝統という目に見えない岩盤に束縛されてtry!しなかったことに気付かされたのです。たとえ収縮の傾向にある地域社会であっても、新しい目で見れば、クラブの固い岩盤に隠れて見えなかった、可能性を持つスペースが必ずあることに気付くことでしょう。try!して届かなければ、次の手にtry!してみようではありませんか。
 ロータリーの運動は、どの時代でも新しい事態を切り拓いて成長してきました。そこには時代の変化を察知して、事態を新たな感覚で捉えてtry!してきた良き伝統がありました。1人のリーダーが動き始めてtry!が成功すれば「徳は孤ならず」、必ず仲間ができて、輪が広がり、ヨコ展開が進みます。時代を切り拓くために、今動かずして、いつ動くのですか!

2019年12月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2019年12月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

- 「ロータリーの樹」に何を見るか! -
 
 7月から各クラブを公式訪問いたしました折に、「ロータリーの樹」について紹介しました。一目見て、ロータリーとはどんな世界であるのか? ロータリーの奉仕活動がロータリーの全体系の中で、どんな位置にあるのか? またロータリアン自身がその生活環境の中で、いかにして価値観を形成し、どんな奉仕活動に取り組むべきか! を大づかみする手掛かりがこの樹の「絵とき」から見えてきます。
 この図解は、元RI理事・渡辺好政パストガバナーの考案です。樹を育てることは、樹に対する思いやりを持って、樹を世話して、未来への夢や期待を人の心に宿すものです。ロータリーとは、正に手塩に掛けて育てるものです。大きな樹を育てるには、太い幹、幹を支える広く張った根っこ、そして土壌の栄養分、枝葉を茂らす水、太陽光が必要です。ロータリーを育てるためには、幹である「ロータリーの目的」(注①)を理解し、幹を支える根っこである「ロータリーの理念」(注②)を広く張って、土壌である「中核的価値観」(注③)を取り入れなければなりません。
 ここで、議論になるのは「絵とき」の考え方です。100人のロータリアンがいれば100通りのロータリー観があるといわれるように、絵ときの心は多様です。渡辺さんをはじめとする日本人シニア・リーダーのロータリー観では職業奉仕が基幹をなします。RIの公式見解は、職業奉仕は5大奉仕の1つであり、基幹とは見ていません。ロータリーの幹は「ロータリーの目的」であるという絵ときです。初期ロータリーのころより理念派と実践派の意見対立がありました。日本人のロータリアン・シェアが10%を占めていたころまでは、職業奉仕vocational servive/職業とは神から与えられた天職、これを磨くことが奉仕の原点という理解は有力でした。日本人ロータリアンのシェアが7%まで下がり、発展途上国のシェアが増え、人道的支援という名目の途上国援助が増えるに伴い実践派の立場が強くなってきていることで、公式見解の背景を理解することができます。
 日本のロータリーは来たる2020年10月に100周年を迎えます。国際ロータリーの流れの方向性は、分断と経済格差を抱える現実の国際世界ではPolioに象徴される人道的奉仕(平和、健康、環境など)への傾斜が進む一方、足下の地域社会では地域間格差や多様性が社会奉仕の新しいニーズを生み出して変化を兆しています。ロータリーの活動がそれぞれの国や地域で、これからもリーダーシップを執ってゆくためにも、また国際社会でRIの地位を強化して、併せて日本ロータリーが存在感を増してゆくためにも、現時点でのロータリーのあるべき姿について、理念と実践のバランスのとり方について、考えるべき時ではないでしょうか。
 当地区ロータリーでは、やがて迎える地区70周年(千葉RCは2021年5月に創立70周年)に向けて、地区戦略計画を打ち出します。各クラブ会長の皆様にも、地域社会や会員基盤整備の課題を整理してクラブ戦略計画を構想されますよう、強く推奨いたします。

注① :ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。
注② :「超我の奉仕」「最もよく奉仕するもの最も多く報いられる」「四つのテスト」
注③ :親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップ

2019年11月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2019年11月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

- 激甚化する自然災害への対処について -
 
 9月9日は、おめでたい奇数の重なる重陽の節句でした。事もあろうに、この日は未明から台風15号の直撃を受けて、千葉県南部を中心に、初めて体験する風速40mを超える強風に脅え、生活インフラを失い、苦しみました。
 さらに10月12日夜半、大型の19号が再び首都圏に迫り、長野県から宮城、岩手県に到る東日本各地を豪雨が襲い、多くの河川で決壊や洪水をもたらしました。利根川下流域では、上流の大量の降雨とダムの放流で危険水域を超え、緊急避難命令が下りました。被災された皆様に対して、心からお見舞申し上げます。
 相次ぐ自然災害に対して、ロータリアンは何を考え、どう行動すればよいのでしょうか。気象異変で赤道付近の温暖化が熱帯低気圧を、これまでの常識をはるかに超える破壊力としてしまったことへの反省――生活の利便性を求めるあまり、化石燃料を安易に燃やしてCO?を際限なく排出したり、平気で廃棄物を燃やしたり、捨ててしまうことに無頓着であってはなりません。地域環境汚染に対しては、平時の生活態度で応えるべきです。
 かつて治山治水は政治の要諦でありましたが、房総のおびただしい倒木の事実は山林の手入れを怠った咎めでした。電源と情報を失った地元自治体や住民は目前の事態に追われるだけで、被災地全体の鳥瞰は計れず、復旧の機動力を持ちません。住民の生命と財産を守る非常時緊急出動としての権力の発動は速やかに行われるべきです。
 被災地や被災者に対して、自助・共助・公助が進むためにロータリーができることは何でしょうか。まずは地区内クラブが被災クラブの支援の自助(ボランティア参加や資金支援)に動くこと、他地区に呼びかけて(ガバナー会を通じて)共助を求めること、行政や救助団体の支援(公助)に対して積極的に協力すべきです。今こそ我らは立ち上がるべき時であり、全力を尽くして逆境にある千葉を元気にするために動くべきです。考えられることは、まだあります。
 国際ロータリーのマローニー会長から10月14日付で、台風被害にあった地区ガバナー宛てに、お見舞い状が届きました。文面には、ロータリーのネットワークを活用して救援活動の支援を求めることができるという言葉が盛られていました。
 ロータリー財団には「災害救援基金」があり、この基金から上限2万5千米ドルの「ロータリー災害救助補助金」を得られる可能性があります。長期的な復興活動には、財団の地区補助金または、グローバル補助金を通じて支援を得られる可能性があります。
 地区には(主として他地区への義捐金を贈るための積立金として)「災害特別基金」や、会員から寄付いただいた財団資金の運用後の地区活動資金(DDF)の残高が活用されるべきものとして、地区に推奨されています。被災地のガバナーとして、でき得ることにチャレンジしたいと考えています。

2019年10月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2019年10月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

- 元気なクラブを創りましょう!――管理運営のベースをつくるCLPのすすめ -


7月23日よりクラブ公式訪問が始まりました。9月末までに29回の訪問で、44クラブを訪ねました。クラブの運営と奉仕活動の方針を伺い、現状と将来の会員基盤の確認、クラブが抱える諸問題についても対話して、クラブリーダーが自信を持ってクラブ運営に取り組んでいけるよう見解を示し、激励し、鼓舞しています。
順調に運営を進めているクラブの共通点は、
1)会員基盤の維持、拡大に見通しを持っている 
2)地域社会のニーズに叶った奉仕活動を計画している 
3)地区やロータリー財団、米山記念奨学会への会員の理解を進め、寄付やプログラムに参加しようとしている
4)若手会員が生き生きとクラブに参加している
ことです。
訪問時の例会やクラブ協議会の進行、会議の雰囲気には、現在のクラブリーダーがこれまでクラブの伝統を築いて
こられた先輩ロータリアンと一体となっているかどうかによって、その差を感じ取ることができました。
地区ガバナーには、クラブが効果的に運営されているか
どうかを見極めて、改善策を示し、ガバナー補佐を通して適切な強化策によってクラブを支援する責任があります。RIはクラブに対して効果的なクラブ管理の枠組みを示し、クラブを強化するモデルプランを推奨しています。これがCLP(クラブリーダーシップ・プラン)です。
他方、RIは地区がクラブを支援するための組織基盤として、DLP(地区リーダーシップ・プラン)の採用を義務付けています。CLPがクラブの自主性(クラブの自治)に任されていて、DLPは地区の義務であることのズレが、クラブ支援を使命とする地区ガバナーとしては、クラブとの距離を感じてしまう理由かもしれません。
RIがCLPを打ち出したのは2004年11月の理事会でした(CLPの採択と同時に、当時の4大奉仕を標準クラブ定款に組み込むことも決定しています)。2005年のロータリー100周年を目前にして、奉仕の2世紀目への舵取りで、それぞれのクラブが「あるべきクラブの理想像」や独自の特性(アイデンティティ)を構築し、これを長期計画や年次計画に盛り込み、クラブの中期的な目標やビジョンに合致した独自の委員会を組成し、積極的な委員会活動を行えば、結果として魅力的なクラブとなり、地域社会から尊重され、入会したいクラブになる…これがCLPに期待される背景でした。(日本のロータリアンの中には突如の決定に戸惑い、RIが効率や機能に走ることに疑問を抱く向きもありました)
RIは、魅力的なクラブを創る9段階の手順を示し、土台づくりのモデルを提供しています。私は、この考え方は有効であると考えております。
1)効果的なクラブを目指す戦略計画を持ち 
2)年次目標をRCセントラルに入力し 
3)会員が戦略計画に参加し、クラブ協議会で計画実行が話し合われ
4)クラブリーダーと地区リーダーとの間で、明確なコミュニケーションが確実に図られ
5)将来のロータリーリーダー育成を図るための引き継ぎ計画を含め、リーダーシップの継続性を確保し
6)クラブ委員会組織とクラブリーダーの役割、責任がクラブ細則に反映され
7)クラブ員間の親睦をさらに深めるような機会が提供され
8)会員全員がクラブのプロジェクトや業務に活発に関与し
9)クラブリーダーは地区研修会合に出席し、新会員のための一貫したオリエンテーションが定期的に用意され、現会員のために継続的な教育機会が提供されて、全会員が指導力育成プログラムに参加できる包括的な研修計画を立案し、実施する。(ロータリー章典2.020)

こうしてクラブが元気になれば、会員基盤の維持・拡大が進み、地域社会のニーズに合致した奉仕活動が活発になり、ロータリーの公共イメージが向上して、ロータリー財団や米山記念奨学会への寄付やプログラムへの参加が促進されて、クラブの枠を超えて活動するロータリアンが育ち、クラブ成長への好循環が生じてきます。地区はこうした方向を目指して、クラブを支援します。クラブと地区の距離感を埋めましょう。クラブは戦略計画を備え、会員がクロスプロモーションで活動できるように、クラブ管理運営面の整備と委員会の活性化に努めましょう。
クラブ戦略計画を立案するプロセスでクラブにCLPを導入することは、会員数に関わらずクラブの管理運営面に確かな骨格を与え、クラブのさまざまな活動が安定化して、クラブに積極性をもたらします。組織は戦略計画に従って組成され大中小のクラブ規模によって戦略計画は変わりますから、組織の立てつけも変わってきます。今年度は、地区管理運営統括委員会より「クラブ活性化支援チーム」を派遣し、クラブの要請に応えます。地区ガバナー事務所もしくは管理運営統括委員長にご相談ください。

2019年09月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2019年9月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

- キーワードはコネクト、クロス・プロモーション、そして戦略計画 -


ベルリンの壁の崩壊(1989年)以後、米ソ冷戦が終わり欧州の政治経済統合が一挙に進みました。
貿易面でもWTO(世界貿易機構)による自由貿易が進展しました。中国のWTO加盟でグローバル経済や貿易の在り方に変化が生じ、直近ではBREXITや米中激突の貿易戦争に到り、各国のポピュリズム台頭など協調から対立へと環境が逆転しました。
日本国内の平成の30年間は、バブルの崩壊や大震災など自然災害で経済不振が続き、日本人の大多数は内向きで閉じこもりがちとなり、束の間のぬるま湯に浸っている観がありました。これでは、ゆでガエルになってしまいます。今こそ外に向かって、分断の世界を克服してゆく行動を起こす時です。国際社会のみならず地域社会でもコミュニティーをコネクトし(つなぎ)、関係づくりのクロス・プロモーション(横割りで動く)をロータリーが主導すべきです。これがマローニー会長の「CONNECT」の背景です。
マローニー会長は8月3日から1週間、RI会長として最初の訪問国に日本を選びました。8月3日には八戸で「<ロータリーは世界をつなぐ>と行動計画」について講演されました。その要旨を紹介致します。
RIは今年度より「新しい行動計画」を展開します。今後5年間にわたって「1)より大きなインパクト(影響力)をもたらす」「2)参加者の基盤を広げる」「3)参加者の積極的関わりを求める」「4)適応力を高める」ことを骨格とした行動計画を進めます。

1 ) この行動計画は「世界をつなぐ」ことを意図しています。この計画は結果を重視します。ポリオ根絶のモデルが達成できれば、それがロータリーの記念碑(レガシー)として大きなインパクトをもたらします。そしてこれが変化を引き起こす力を大きくします。
2 ) 「ロータリーは世界をつなぐ」とは私の信念です。ロータリーの大きな夢、思いやりの心、寛容の精神を世界の人々に知ってもらいたいと願っています。多くの人たちが求める人間同士のつながりの源は、ロータリーにあることを理解してもらいたい、それがロータリーを成長させなければならない理由です。新会員を増やし、現在の会員に充足感を与え、次世代のロータリアンのために会員増強に新しい選択肢を用意するのです。
3 ) 奉仕に参加する人々はやりがいのある体験を求めています。そして自分のことが認められるとワクワクします。ロータリアンの姿や活動を見て、他のネットワークやボランティア団体よりも、私たちと共に全力で進んでくれるでしょう。そこで私は家族的なロータリーになることを望みます。
4 ) 114年の歴史を通じて、ロータリーは世界に持続可能な変化をもたらす新しい方法を見つけることが得意でした。職業を通して組織や奉仕プログラムを前進させる方法を心得ていました。これからの114年間も変化を先取りして新しい奉仕の機会を追求し、リーダーになるための多くの道をつくり、多様な対話を重ねて、自信を持って活動してゆきましょう。

さてクラブの活動も単年度でなく、奉仕プロジェクトの企画・実行も持続可能性を目指すならば、こうした横割りのコネクトを進めることが必要です。クラブ会長は目指すべき基本方向(ビジョン)を示し、会員全員の合意を得て、向こう3~5年の視野で戦略計画を立案します。会員基盤の現実の姿とあるべき姿やカタチ、地域社会の現実と可能性を探ります。実行体制づくりには、クラブ会長のリーダーシップが欠かせません。単年度ではなく持続性ある戦略計画にしてゆくためには前後3年間のクラブ指導者の協同作業は不可欠です。
RIはクラブ組成の最も機能的なモデルを示しています。それはCLP(クラブリーダーシップ・プラン)です。次号ではCLPについて、DLPとの関わりについてお話しましょう。

2019年08月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2019年8月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

親愛なるクラブ会長・幹事各位ならびに会員の皆様、この1年間が充実した時間として共有できますよう、このマンスリーレタ-をお届け致します。
人物の成長は心・技・体で決まります。心・技・体に余力が生じれば、年齢にかかわらず成長することができます。幼少期には身体が目立って成長し、青年期には技能や精神性が育ってゆき、身体能力はピークに達します。壮年期には技能がほぼ頂点に到り、精神力が充実してゆきます。老年期には、それまでの人生行路のすべての生活態度や行動の結果が、その人物の心・技・体つまり心身の健康度や技の完成度を決定付けます。ロータリークラブの盛衰も、人物の成長と同様ではないでしょうか!
人は自身の成長を自覚できるうちは満足し、自信を持って生きていられます。しかしあなたのクラブ、あなたの事業、地域社会、家庭は順調に成長の途をたどってゆけるものでしょうか?
人は誰しも体力か精神力か経済力の、いずれかの余力を失うと迷い、悩み、もがくことになります。そうでなければ、それはぬるま湯に浸かり切って、「安住」しているのです。体力の衰えは健康診断のデータでつかむことができます。それは医師の指導で生活上の危険因子を減らすよう努め、正常に戻すことができます。クラブ会長はまず、クラブの心・技・体の健康状態をつかむべきです。ロータリークラブは健康で、社会生活上有意義な活動を求められているからです。
健康なクラブであれば、奉仕活動、親睦活動、会員増強活動に成果が現れます。クラブ会長の役割は、自クラブを成り立たせている基盤の健康状態をつかみ、これを改善し、時には改革という新しい方向を目指すよう指導力を発揮しなければなりません。奉仕、親睦、会員増強を担当する委員長に方針を示して意見交換の上、改善に手を付けるべきです。
つまり会長が夢を語り、決意を示して、会員同士が話し合って、自クラブの理想像を共有し、道筋をつけて、クラブ協議会で決議するのです。5年後にどんなクラブになりたいのか!の目標を立て、年次ごとの段階計画を立案します。これがクラブ戦略計画です。
そしてクラブ戦略計画委員会をつくり、継続性を保ちながら年次ごとの改善を進めるのです。戦略計画の中に、親睦、奉仕活動、会員増強、クラブ運営、リーダーシップ養成、ロータリー情報研修などの項目を整えましょう。
そして、いよいよ会員増強(会員の定着を含む)活動に励むことができるのです。親睦活動(会員の交流、仲間とよく知り合って、同志として絆を深める)を盛り上げ、奉仕活動に心を合わせて取り組みましょう! こうして元気なクラブが生まれます。元気なクラブは元気な会員を育てます。元気な会員がさらに元気な良いクラブを創ります。会員増強は親睦活動、奉仕活動を盛り上げて、クラブをさらに強く元気にします。会員増強はやがて新クラブ(RCでもRACでも衛星クラブでも)を生み出すことにつながります。会員増強は戦略計画という仕掛けによって、クラブの心・技・体を成長させる入り口となり、クラブを成長させる大きな原動力となるのです。

2019年07月
 地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
 2019年7月


国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)

令和の御代のロータリー年度が動き出しました。振り返れば平成の30年間は、歴史上大きな転換点となる峠をいくつも越えて来たように思われます。
世界的にはベルリンの壁が崩れて(1989・平成元年11月)東西冷戦は終結しましたが、その後は思ってもみなかった、全く違う政治的社会状況が現われてきました。リーマンショックは世界同時不況を招き、各地で多発するテロは各国を身構えさせ、局地紛争は難民をつくり、政治は極右に傾き、ITが政争の具となり米中貿易摩擦に至ります。大きな世界情勢も身近な生活社会の状況にも、格差と対決、そして分断が進んでいます。
国内ではバブル株価崩壊(1990・平成2年初)に端を発した金融崩壊や産業再編に至る未曽有のデフレ局面、「アベノミクス」という政府と日銀の金融・財政総動員政策の下に、漸く経済成長が復活した局面、湯水のごとく市場にマネーを投じても思い通りに経済も社会も浮上しない今の局面と、混沌がなおも続いています。阪神・淡路大震災、東日本大震災をはじめとした大自然が全国各地で牙を剥き、災害が続発し、多くの犠牲者を出しました。少子高齢社会、働き方改革が叫ばれていますが、うまく適応できず、人手不足は深刻さを増しています。見えないところで地域社会の空洞化が進んでいることが心配です。
ロータリーを巡る状況にも、それらの出来事は大きな影を落としています。マローニー会長は先の国際協議会で、会員増強が直近20年間で足踏みを続けてきていることに強い危機感を表明しています。かつてないほどに分断されている世界を再び結び付ける力は「ロータリー」にこそあります。ROTARY CONNECTS THE WORLD! 「ロータリーは世界をつなぐ」、その役割を担うのは私たちロータリアンです。世界で比類なき基盤を有するロータリーを通じて、人類のすばらしい多様性とつながり、奉仕と友情、そしてコミットメントを通じて世界の人々とつながり、ロータリーを成長させましょう。新しい会員モデルをつくり、入会への新しい道を開き、新しいニーズにかなうロータリークラブとローターアクトクラブをつくりましょう。これがマローニー会長の念願です。
ロータリーの未来を形づくるのはクラブです。刻一刻と変化する現実に対応するために、ロータリーはクラブに注力してゆかなければなりません。地域に根ざすクラブは柔軟性と刷新性をもって、戦略計画を立て、地域の可能性を求めて誇りを取り戻さなければなりません。地区ロータリーを元気にするために数値目標を立てました。地区3,000会員、300女性会員、30会員未満のクラブの基盤強化、3クラブ(RCでもRACでも衛星クラブでも)新設を目指します。そしてロータリーから千葉を元気に!していきましょう。

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2019-20年度
国際ロータリー第2790地区
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