地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」
2020年1月
国際ロータリー第2790地区
2019-20年度 ガバナー
諸岡 靖彦 (成田RC)
マローニー会長の特別講座 -会員増強にトライ!-
新年明けましておめでとうございます。年頭に当たり、皆様のご健康とご多幸をお慶び申し上げます。
昨年11月、日本中のシニアリーダーを集めて、国際ロータリー・ゾーン1A、2&3のロータリー研究会が、RIマローニー会長、TRF管理委員会ゲイリーC.K.ホアン委員長を神戸にお迎えして開催されました。
今回お伝えしたいのは、最終日11月19日にマローニー会長の計らいで、34人の現ガバナーとのスペシャル朝食会が催されたことです。マローニー会長は、ここ20年間に日本では30%会員減があった、女性会員は7%でしかない、日本の会員増強が進んでいないことに対して知恵を授けてくれたのです。
人口25万人のある地方都市の単独クラブで、40歳以上の会員による伝統的なAnytownロータリークラブを仮想例として、1枚の紙を折りながら、増強の可能性にtryしていない状況に「喝!」を入れてくださったのです。
質疑応答の対話が始まりました。次々と質問が飛び出して、マローニー会長は「穴の空いたバケツのロータリーを、新しいクラブ文化に直す」ことを、教えてくれました。
会員増強が進まない背景について、ガバナーたちから「日本の中核都市と地方とでは会員基盤がまったく異なっている」「ロータリーが実践団体化していないか、クラブ数を増やそうとすると分割される地区と、増やさないと併合される地区がある」「地方には若者も女性のリーダー層も少ない」などの発言がありました。
会長はこれに答えて、米国でも都市部や地方には増強の不安定要素はさまざまあるが、その現実の中で新会員を掘り起こし、新クラブをつくるアイディアを出し、工夫にtry!している実例の紹介がありました。我々の努力に足りないのは、文化を変えようとする意志と工夫のtry!であることを痛感したのです。「若い会員や女性会員だけを、増強の対象と考えることだけではない!」のです。
退役軍人だけのクラブができた、RYLA経験者で20歳代の会員ばかりのクラブや会社の若手社員のクラブ、70歳以上の人ばかりのクラブ、若者だけでなくリタイヤした人を誘う、今の自分たちのクラブが好きだけど将来のために衛星クラブをつくり、新しい活動を始めたクラブがある……まずtryせよ! ギブアップはそれからでよい! 新しい増強事例は『The Rotarian』誌で紹介しています。これがマローニー会長の教えでした。
クラブの会員基盤や伝統という目に見えない岩盤に束縛されてtry!しなかったことに気付かされたのです。たとえ収縮の傾向にある地域社会であっても、新しい目で見れば、クラブの固い岩盤に隠れて見えなかった、可能性を持つスペースが必ずあることに気付くことでしょう。try!して届かなければ、次の手にtry!してみようではありませんか。
ロータリーの運動は、どの時代でも新しい事態を切り拓いて成長してきました。そこには時代の変化を察知して、事態を新たな感覚で捉えてtry!してきた良き伝統がありました。1人のリーダーが動き始めてtry!が成功すれば「徳は孤ならず」、必ず仲間ができて、輪が広がり、ヨコ展開が進みます。時代を切り拓くために、今動かずして、いつ動くのですか!