社会奉仕委員会からのお知らせ
社会奉仕委員会便りその3
平成21年12月8日
RI 第2790地区社会奉仕委員会
文責:森田精司
社会奉仕委員長 様
奉仕プロジェクト委員長 様
会 長 様
ガバナー補佐 様
社会奉仕プロジェクト訪問記
今回は浦安ロータリークラブ様の「献血活動」について取材リポートをお送りします。
寒く、今にも降り出しそうな曇天の11月13日(金)。新浦安駅南口デッキの階段を降りるとそこは大きな商業施設を控える広い広場であった。後方には高層のマンション群が聳え立ちこの街の発展を印象付けている。新浦安駅職員に現在の駅乗降客数を訊ねると、各50,000人ということで年々その数は増加中との事であった。
午前11時頃、駅前広場では浦安ロータリークラブの会員の皆さんがクラブ名の入った青いハッピを着て行き交う人たちに献血を呼びかけ献血キャラクターの印刷されたティッシュペーパーを配っていた。一方では拡声器から「日本赤十字社の協力を得て献血活動を行っています。千葉県内の血液は現在、適正在庫水準の70%という危機的状況にあります。皆様のご協力をお願いします。」という声が聞こえてくる。献血の大型バス2台、マイクロバス1台とテント2張の周囲には「浦安ロータリークラブ・献血」と標したノボリがはためきこの活動を後押ししているかのようであった。
会長、社会奉仕委員長、前社会奉仕委員長さんとお会いし、この活動の実際についてお話を伺うことができた。浦安クラブが献血に取り組み始めて29年、当初は東西線の浦安駅前で活動していたが周辺に多くのホテルが出来はじめ、一時、献血の対象を約4,000名にもなるというホテル従業員及び関係者へと変更しホテルの敷地内で行われていたとのことである。広く一般市民にも呼び掛けるべきということで初心に戻り、現在のように新浦安駅前で活動をしだしてから今年で3年目、毎年5月と11月の年二回実施しているとの事であった。
効果的な献血活動には実施する場所、時期がポイントになるという。今年5月の結果を訊ねると、来所者170名余のうち実際に採血した人150名ということであった。採血車1台では間に合わないのであった。日赤では40名の採血者がいれば献血バス1台を出動してやっていけるということであるからここ新浦安駅前は2台の採血車を出してフル活動ということである。ただ残念なのはせっかく献血をしようと来所された方でそれが適わぬ人の多いことであるという。持病のある人、影響される投薬を受けている人のみならず、海外旅行者はその国を問わず帰国後4週間以内は不適格、インフルエンザ注射後24時間以内も同様ということで上にも述べたように170名中20名の人は意思適わず帰っているのが現状であるという。
採血の終わった方には赤十字社で用意したジュースと浦安ロータリークラブで準備した
謝礼品が渡される。それらの人たちを見ると世の中には善意の人がいかに多いことかと改めてに気づかされるのであった。善意の人に善意を発揮させる場を提供する浦安ロータリークラブに敬意を表したいと思います。
先にも触れたように千葉県内の血液は目下、適正在庫水準の70%であり危機的状況であるという。血液は原則として全都道府県が地給地消でありこの数年我が千葉県はいわば赤字続きで他府県より供給を受けているのが現状であります。患者使用レベルで1.5%~2%の不足ということである。ついでに申し上げると赤十字社の資料に拠ればロータリアンの多くを占める50歳以上の献血状況は20.7%、輸血状況は84.9%という。何とかせねばと思う所以の一つである。
当地区委員会の知るところでは浦安、市川南、船橋東、館山の各クラブでは主催者となって活動しており、自治体等他団体に協賛する活動、企業への献血バス、献血ルームへの啓発活動等地区内で10クラブがなんらかの献血活動を行っているようである。血液の不足はとりわけ千葉県即ち2790地区にあっては喫緊の課題であると考えております。この状況下にあって以下のことをお勧めしたいと思います。
各クラブ会員各位の理解を促すために先ずは千葉県赤十字血液センターの職員に卓話をお願いしたらいかがでしょうか。地区社会奉仕委員会でも話をしておりますので千葉県内どこのロータリークラブでも卓話に行く態勢が出来ております。電話してみて下さい。
千葉県赤十字血液センター渉外課
TEL 043-241-8332